「超RIZIN.2」(30日、さいたまスーパーアリーナ)
メインのフェザー級王座決定戦で、朝倉未来(30=トライフォース赤坂)が、ヴガール・ケラモフ=アゼルバイジャン=に1回2分41秒、リアネイキッドチョークでまさかの一本負け。王座奪取に失敗した。
1回、開始直後はともに距離を取り対応。だが、先に仕掛けたのはケラモフ。鋭いタックルから朝倉を倒すと、マウントポジションからパンチと肘を振り落とした。最後は首を絞められた朝倉がたまらずタップ。喜び爆発のケラモフに対し、朝倉は呆然とした表情で一点を見つめ、肩を落とした。
朝倉は前日計量では66・0キロジャストでパス。駆けつけたファンを前に「調子いいです。明日KOします。チャンピオンになります」と堂々と宣言していた。
朝倉は22年9月にフロイド・メイウェザーとボクシングルールでエキシビションマッチを行い、KO負け。復帰戦となった今年4月の試合では元RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎を寄せつけず、3-0で判定勝ちした。
同級ではクレベル・コイケが6月の試合で計量オーバーにより王座剥奪。クレベルに一本負けの経験がある朝倉は「ケラモフに勝ってクレベルに勝ちたい」と語っていたが、痛恨の敗戦となった。
朝倉にとっては初のタップ負け。会場の朝倉ファンからは悲鳴が響いた。
試合後の会見で朝倉は「うーん、今は言葉がない」とショックを隠せず。試合内容について「反省するような内容ではなかったというか、何もしてないので、今までの負けとは訳が違う」と落胆した。今後については「目標はないです。何も」と白紙とした。
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