企業のリスク管理に詳しい桜美林大の西山守准教授が5日報道のTBSの情報番組「THE TIME,」(月~金曜前5・20)に出演。創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が2日に東京都内で開いた記者会見で、特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があったとされる問題で見解を示した。
リストには6人の記者やフリージャーナリストの名前や顔写真が掲載されていた。東京新聞記者の望月衣塑子氏や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の追及で知られるジャーナリスト鈴木エイト氏ら、挙手し続けながら指名されなかった記者の名前があった。
質疑応答は「1社1問」のルールが設けられ、司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏が指名する形で進行。リストを基に質問者を選別していた疑いが出てきた。
西山氏は今回の事態に「やはり根本的に変わっていなかったんだなという印象を与えかねないような出来事だったと思います。誠実に向き合わないとうまくいかないという部分があったので、やはり打ち手としては非常に問題があったと思います」と見解。「ジャニーズ事務所側の責任というのはいかなる形であったとしても免れないと思います」と厳しく指摘した。
事務所はこの日夜、リストについて「弊社関係者は誰も見ていない」と関与を否定するコメントを発表。会見の前々日の打ち合わせで、「NG」と書かれた媒体リストを示され、副社長の井ノ原快彦が疑問を呈したところ、コンサル会社が「(会見の)後半で当てるようにする」と話したと説明している。
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