2024年8月31日 20時15分 Smart FLASH
帝国データバンクが「2023年度における『100円ショップ』の国内市場規模が前年度比約5%増の1兆200億円前後となり、初めて1兆円を超えた」と報じたのは今年5月だった。ところが……現在の状況を経済担当記者が語る。
「しかし今年に入って様相は一変しました。原因は円安です。年初から円安傾向が続き、7月には1ドル160円を記録しました。そのため輸入コストは爆上がり。
商品をほぼ100%で輸入に頼っている100円ショップは大打撃です。1ドル100円から150円へ円安になると、単純計算で仕入れ値は5割上昇します。しかし人件費や家賃など固定費は下がりません。
そのため薄利多売の100円ショップは青息吐息です。しかし価格を10円でもあげると、客数が激減してさらに買い上げ点数も少なくなります。まさにお手上げです」
そのため「脱100円」に舵を切るショップも出てきている。業界最大手の「DAISO」(大創産業)は、単価が300円、500円と少し高めの「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」や「THREEPPY(スリーピー)」を展開している。東京・銀座の「マロニエゲート銀座2」には、この3業態が同じフロアに出店しているのだ。
そうしたなかで、「100円」にこだわっているのが業界2位の「セリア」。そのセリアで「大量閉店」が起きているという。
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