「こいつら、生きていてもしょうがない」 4年の取材と37回の接見で見えてきた“植松聖死刑囚”の実像とは

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「こいつら、生きていてもしょうがない」 4年の取材と37回の接見で見えてきた“植松聖死刑囚”の実像とは

1: ひえたコッペパン 2021/04/23(金) 08:24:19.67 ID:jyyeqYAg9

文春オンライン 4/23(金) 7:48

植松死刑囚との37回の接見、4年にわたる取材から、犯罪史に残る凶悪犯の実像と、彼を生んだ社会の闇が浮かび上がる……。

神奈川新聞取材班による書籍『 やまゆり園事件 』(幻冬舎)を引用し、植松聖死刑囚の犯した惨劇の実情を紹介する。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

※本文中には、殺害の様子など凄惨な場面描写があるほか、植松聖死刑囚による障害者に対する差別的な発言がありますが、事実に即して掲載します。この事件の詳細を正確に伝えるとともに、差別の実態を明らかにするためです。また、登場する方々の敬称は原則、省略します。年齢、肩書きは一部を除き、2020年7月時点のものです。

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「しゃべれるか」確認して襲撃
植松が津久井やまゆり園に侵入後、最初に通った通路。事件発生から約1年後、建物内が初めて報道陣に公開された(2017年7月6日) 写真=神奈川新聞社提供
26日午前2時ごろ、相模原市緑区の津久井やまゆり園。すでに多くの入所者が就寝し、園内は静寂に包まれていた。

東居住棟1階の女性専用「はなホーム」。部屋や廊下の照明は落とされ、非常灯と常夜灯だけがぼんやりと周囲を照らしていた。1時間に1回の巡回のため、夜勤担当の女性職員は支援員室を出た。脱衣所にあった洗濯物を片付け、112号室から順番に部屋を見て回ろうと考えていた。

110号室の前を通りかかった時だった。開いている部屋のドアから、入り口近くに置かれたタンスの前に座っている人影が目に入った。男が膝をついて何か作業をしているように見えた。入所者の男性だろうか。そう思ったのと同時に、部屋の奥の窓ガラスが割れているのに気づいた。フローリングには割れたガラス片が散らばっていた。

「誰?」。そう声をかけると、男は立ち上がって無言のまま近づいてきた。手には刃の細長い包丁が握られていた。侵入したばかりの植松だった。職員の腕をつかんで「騒いだら殺す」と脅し、2本の結束バンドで職員の両手首を縛り上げた。

部屋のベッドに横たわっている美帆さんは身動きせず、眠っているように見えた。植松は小さな声で言った。「こいつはしゃべれるのか」。職員が「しゃべれません」と答えると、植松は布団をはがして中腰のような姿勢で包丁を数回振り下ろした。美帆さんは「うわっ」と苦しそうな声を漏らした。刺し傷は上半身に計5カ所、深さは最大でセンチにも達していた。

植松は110号室から職員を強引に連れ出すと、111号室の前ですぐに立ち止まった。ドアの開いている室内には2人の入所者が寝ているはずだった。植松は部屋の方に視線を向けたまま、「しゃべれるのか」と再度尋ねた。「しゃべれません」。職員がそう答えると、あぐらをかいた状態で座り、上半身を台に預けるような姿勢で寝ていた女性の背中に2回、3回と包丁を振り下ろした。事件後に押収された包丁の1本は先端が欠けており、折れた刃先がこの女性の体内から見つかった。

その後も植松は職員を連れ回して会話ができるかどうかを確認しながら、話せない入所者を狙って次々と襲っていった。職員が「しゃべれます」と答えた部屋は素通りし、次の部屋へと足を向けた。犯行中、植松が「こいつら、生きていてもしょうがない」とつぶやくこともあった。

最後に再び110号室の前に連れ戻された。職員は両手の親指をまとめて結束バンドで縛られ、その間に通したもう1本のバンドで廊下の手すりにくくりつけられた。エプロンのポケットに入れていた職員用の鍵も奪われた。

「俺は昔、ここで働いていたんだよ。監視カメラがあっても、役に立ってないな」。職員を拘束する手は休めずに、植松はそう話した。面識はなかったが、職員の間でうわさになっていた男だと悟った。職員の口をガムテープでふさいだ植松は「つばを飲み込めば苦しくない」と言い残し、奥の支援員室へと姿を消した。

「宇宙から来た植松だ」
隣接する女性専用「にじホーム」の夜勤担当の女性職員は、わずかな異変を肌で感じ取っていた。

午前1時50分ごろ、支援員室でパソコン作業をしていたところ、「はなホーム」の部屋に設置されている集音マイクのスピーカーが人の叫び声や物音を拾った。入所者が騒いでいるのだろう。そう想像してみたが、なだめる職員の声が聞こえてこないのが気になった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9b07dc151897564ff6f0d03e85fee9e2e998b876

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