2025.04.30
いまや、道を歩けば日本人以上に外国人観光客の姿を多く見かける歌舞伎町。今年2月初旬には“インバウンド向け違法フーゾク店”が警視庁により摘発され、16カ国もの紙幣や硬貨が押収された。
そして4月5日と12日にはTOHOシネマズ周辺のトー横エリアにたむろする14歳から19歳までの25人が一斉補導。いったい歌舞伎町に今、何が起こっているのか。
集英社オンライン編集部ニュース班
「歌舞伎町は異質な場所だよね」
4月某日、金曜日20時すぎの歌舞伎町。“トー横”と呼ばれる新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ周辺ではコンカフェの客引きが訪れる人々を出迎えるように立ち並び、その前を多くの人が練り歩くといった異様な光景が広がっていた。
行き交う人々は、日本人よりも欧米やアジア系、中東系の外国人観光客のほうが多い。東急歌舞伎町タワーの正面の大階段には外国人観光客が座りこみ、そのほとんどがストロング缶などのお酒を片手に談笑している。
ドイツ西部のマンハイムから来たというエリックさん(26)は友人と2人で訪日し、成田に到着するやいなや歌舞伎町のホテルを予約し、入国当日に歌舞伎町に来たという。
「やはり歌舞伎町は日本の一番の繁華街でしょ? クールなその光景を見たいと思った。今日の昼間は、浅草に行ったけど静かでつまらなくて驚いたよ。あと3日ほど歌舞伎町を拠点に、都内あちこちに行くけど、その後の滞在1週間はノープラン(笑)」
歌舞伎町の“立ちんぼ”や“トー横キッズ”のことを知っているかと聞くと、やや顔をしかめ気味にこう答えた。
コメント一覧