2023年1月16日
『水星の魔女』続編に不安? 脚本家の暴走と“ヴァルヴレイヴの再来”を恐れるファンたち
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(TBS系)の第1クールが、大好評のうちに終了を迎えた。その続編にも大きな期待が寄せられているが、シリーズ構成・脚本の大河内一楼氏をめぐって、とある不安が強まっているようだ。
ヒットメーカーだけど爆弾持ち?
大河内氏は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』を始めとしたヒット作を手掛けてきた人気脚本家。
担当作品は「東京国際アニメフェア脚本賞」や「日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞」に輝いたこともあり、アニメファンの間では「天才」とも名高い。
大河内氏の手法としては、1話ごとに視聴者を釘付けにする引きを作るという、ジェットコースター式の展開が特徴的。これが「水星の魔女」でも活かれており、放送のたびにツイッタートレンド上位に入り込むほど、話題を呼んでいた。
人気漫画『黒執事』の作者・柩やな氏も、ツイッター上で大河内氏の脚本を絶賛。1クール目最終回の放送にあたって、《流石は日本アニメ界が誇る地獄の一級建築士・大河内先生。匠の技!》と褒め称えている。
しかしその裏で、アニメファンの間では、第2クールの展開を危惧する声も少なくないようだ。《途中までものすごくよかったけど、駄作になりそうで怖い》《グダグダになって終わる危険性がある》などと、戦々恐々とする姿が見受けられる。
得意の鬱展開が思わぬ罠に
大河内氏の手がける脚本は、容赦ない鬱展開が多いことでもお馴染み。「水星の魔女」1クール目の最終回でも、その片鱗を見せ付けていた。
しかしそうした脚本家としての個性が、悪い方向に転んでしまうパターンも少なくない。とくに印象的だったのが、2013年に放送されたアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』だ。
同作は、「水星の魔女」と同じくサンライズ製作のロボットアニメ。ジェットコースター展開と鬱展開のオンパレードなのだが、全体として着地点が不明だった上、迷走を極めたという評価が定着してしまった。
ネット上では、《今だかつてここまで酷い脚本見たことない》《大河内脚本を避けるようになった》などと酷評されている。
とはいえ、どこまでが脚本の裁量なのかは定かではなく、ストッパーとなりうる監督との相性次第とも言えるだろう。
その点で言うと、「水星の魔女」の小林寛監督は、あまり実績が多いタイプではないので、アニメファンからすると不安なのかもしれないが…。
第2クールでその実力を見せ付け、「コードギアス」の谷口監督×大河内脚本のように、新たな黄金コンビとなってくれることを期待したい。
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