人気漫画「鬼滅の刃」が空前絶後の勢いで大ブームを起こしており、漫画、アニメ、そして映画と、ありとあらゆる分野で世界中のファンが熱狂している。特に映画作品「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は猛烈な勢いで観客が押し寄せ、記録的な興行収益を得ている。そんななか、ひとつの問題が浮上している。
・師匠から「剣で大岩を割りなさい」と指示
鬼滅の刃では、主人公の竈門炭治郎は修行の過程で、師匠から「剣で大岩を斬りなさい」という指示を受ける。そして人気テレビアニメーション「ダイの大冒険」のワンシーンで、主人公のダイは修行の過程で、師匠から「剣で大岩を割りなさい」と指示を受ける。そう、ダイの大冒険に鬼滅の刃と酷似したシーンがあると指摘されているのである。
・どちらも修行の成果として大岩を割る
事実として、双方のシーンには酷似する点がある。上記に示したように、どちらも主人公は少年、どちらも師匠に師事して修行をし、どちらも剣(刀)を武器として、どちらも大岩を割る(斬る)ように指示され、どちらも修行の成果として大岩を割る(斬る)。
同様の展開が2作品にあることから、後発でアニメーション化されたダイの大冒険が鬼滅の刃の展開をパクっているのではないかと指摘されているのである。
・ダイの大冒険のほうが早く発表されている
しかしながら、ダイの大冒険は漫画が原作の作品であり、1989年の時点で「剣で大岩を割る(切る)」という展開を描いている。また、アニメーションとしても1991年に映像化されており、漫画としても、アニメとしても、ダイの大冒険のほうが早く発表されているのである。
・「両作品パクリではない」ことを前提して考えるべき
ダイの大冒険の作者である三条陸先生、そして鬼滅の刃の作者である吾峠呼世晴先生、どちらも一流の作品を世に出している作家であり、パクリをするとは考えにくい。
それゆえ「両作品どちらもパクリではない」ことを前提して考えるべきだが、もしパクっていたとしても、ダイの大冒険が鬼滅の刃をパクったというより、鬼滅の刃がダイの大冒険をパクったといったほうが時系列的に理解できる。
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