「週刊文春」編集部
神奈川県知事選(4月9日投開票)で4選を目指し、立候補している黒岩祐治知事(68)が、11年間にわたって年下の女性と不倫関係にあったことが、「週刊文春」の取材でわかった。
黒岩氏は灘中・高を経て、早稲田大を卒業し、1980年にフジテレビに入社した。『報道2001』のキャスターを15年ほど務めた後、2011年の神奈川県知事選で初当選。3期12年の実績を引っ提げて戦う今回の選挙は自民、公明、国民民主各党の県連から推薦を受け、他候補をリードしている。“選挙公約”で筆頭に挙げるのは、〈パパママ目線を踏まえた保育環境の充実〉などを掲げた子ども政策。さらに女性政策にも力を注いでおり、〈生活困難女性支援の強化〉などを訴えている。
「私生活では妻と2人の息子がいます。元々出馬に反対だった妻には『頭が上がらない』と公言。地元紙の取材に『休日は妻とミュージカルや映画を楽しみ、エネルギーを充電する』と明かすなど、家族を大事にする姿勢もアピールしてきました」(県政担当記者)
そんな黒岩氏の不倫関係にあったのは、都内在住のA子さん。「週刊文春」は不倫を裏付けるメールを入手した。
例えば、2002年10月5日、黒岩氏はA子さんにこんなメールを送っている。
〈A子の料理ってどんなかな?アワビにバナナをさしたやつとか、桃にキュウリをさしたやつとか・・・(とにかくなんでもさす!)そんなチョー下品なメニューしか想像できないよ~ん。まともな料理ができるんなら、一度、お試しコースを企画しなくちゃネ〉
ビデオの購入を忘れると〈前から発注しとけ!言うてるやないか〉
黒岩氏は「報道2001」でも医療問題に注力していたが、2002年10月12日のメールでは、放射線技師の学会で講演してきたことに触れ、次のようなメールを送っていた。
〈レントゲンを撮る技師さんたちなんだけど、医療の世界じゃ日陰者扱い。だからこそ、「すごいエネルギーがたまってる」って「感じ」たよ。A子は日陰者じゃないけど、いつも「すごいエネルギーたまってる」し、「感じ」やすいよな~。エックス線でもあてたろか? なに~、セックス線だって!ばっかぁ~っ!また言っちゃった!なにまたイっちゃった!?〉
2003年10月20日には、番組に絡めたような内容のメールも送っている。
〈本番前のホンバン?バッカァ~!!生放送前のナマだよ~!!ニュルニュル~~~。ビチョォッ~~~~。ドキュ~~~~~~~ン!!〉
2009年頃になると、黒岩氏はA子さんに“新たなプレイ”を要求するようになる。A子さんに、アダルトビデオの購入を求めていたのだ。例えば、2009年7月15日、黒岩氏はこんなメールを送っている。
〈10時頃にはなるけど、メシとビールをよろしく! それと新作もネ〉
A子さんが「母親の具合が悪く、看病していて買い忘れた」旨の返信をすると、黒岩氏はこう返すのだった。
〈前から発注しとけ!言うてるやないか ママが具合悪いときに、エッチビデオは買えへんてか?エッチビデオは無理でもエッチはできるっちゅうんかい〉
2011年黒岩氏の態度は豹変し破局
A子さんは「週刊文春」の取材に不倫を認め、次のように説明した。
「黒岩さんのメールはギャグを交えた卑猥な“下ネタ”が多かった。その時は私自身も楽しんでいたのですが……」
だが、2011年、黒岩氏の態度は豹変し、2人の関係は完全に終焉を迎えた。
黒岩氏に事実関係の確認を求めたところ、主に以下のように回答した。
「A子さん(回答は実名)と男女関係にあったことは事実です。12年前に急に知事選挙に出馬することとなり、公職に就く以上、身を正さなければならないと考え、A子さんに説明し、男女関係を断ちました。私の行いによりA子さんも家内も傷つけることとなり、改めてお詫びしますとともに、深く反省しております」
県知事選では「やさしい社会を作りたい」と訴え、子ども政策や女性政策にも力を注ぐ黒岩氏。その言葉を実行に移すことができるのか、今後、政治や行政の場で問われてくることになる。
破局に至るまでに何があったのか――。
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