沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、防衛省は、レーダーから消失した地点の周辺海域の南西側と北東側に範囲を広げて捜索を進めている。レーダー消失地点周辺の海底で確認された約60カ所の突起はいずれも岩やサンゴ礁だと確認されており、ヘリが潮の流れに流された可能性が高いとみているという。
政府関係者によると、これまでのソナー探査を通じた分析で、現場海域の海底は緩やかに西側に傾いていることがわかった。一方で海底の地形の凹凸は複雑で、潮の満ち引きにもよるが、潮流は時間によって北西や南西、東など常に変化しており、その他の条件も踏まえ、捜索範囲を南西側と北東側に拡大。この数日、事故直後に機体の一部が見つかった海域から離れた場所の海岸に機体前部を中心とした外板とみられる部品数個も漂着し始めており、当初の捜索範囲でこれ以上手がかりを見つけることは難しい情勢になりつつあるという。
こうした状況を踏まえ、防衛省は隊員や機体の大部分は南西側や北東側に流された可能性が高いとみて、すでに探査済みの海域からいったん離れ、当初からずらした別の海域で、掃海艇「ししじま」や潜水艦救難艦「ちはや」のソナーを使った探査を始めた。
防衛省は事故翌日の7日午後…(以下有料版で,残り420文字)
朝日新聞 2023年4月12日 11時30分
https://www.asahi.com/articles/ASR4D3QRHR4DUTIL009.html?iref=comtop_7_02
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