警察が現場近くの遺留品についても詳しく調べたところタバコの吸い殻が見つかり、検出されたDNAの型が福岡県にある特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団幹部のものと一致しました。
警察はこの幹部が福岡から現場に来ていたとみて詳しい足取りなどをたどりましたが、事件に関わったことを示す直接的な証拠はなく大東さんや会社とこの幹部や工藤会の間にトラブルや接点は確認されていませんでした。
警察は幹部が何者かに依頼されて大東さんを銃撃した疑いがあるとみて慎重に調べていましたが、背後関係がわからないまま捜査が長期化していました。
なぜ 捜査は急展開したのか
関係者によりますと、こうした状況に捜査当局の中では逮捕に向けて積極派と消極派で判断が分かれる場面があったということですが、いまの体制で積極的な意見が強まったということです。
事件当時、暴力団幹部が現場にいたことなどを示す状況証拠を整理し積み重ねることで、事件への関与が立証できると改めて判断し、逮捕状の請求に踏み切ったとみられます。
今回の急展開について複数の捜査関係者は「今になって決定的な証拠が新しく出てきたわけではないが、背後関係も含めて事件の解明を進めたい」と話しています。
まもなく発生から9年となる事件は重大な局面を迎えました。
警察は暴力団幹部の取り調べを突破口に全容解明に向けて捜査を進めるものとみられます。
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