人気お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんが11日、亡くなった。61歳だった。「聞いてないよぉ」などさまざまなヒットギャグを飛ばし、リアクション芸の第一人者として老若男女から人気だっただけに、芸能界のみならず、日本中が悲しみに暮れている。いったい上島さんの身に何があったのか?
捜査関係者によると、11日午前0時ごろ、東京都内の自宅マンションでぐったりしているのを家族が見つけ、119番通報。搬送先の病院で死亡が確認された。
所属事務所の太田プロダクションは公式サイトで「あまりにも突然のことで驚きに堪えません。今まで上島竜兵を応援して下さった皆様には心から感謝いたします。葬儀に関しましてはコロナ禍の世情に鑑み密葬とさせていただく予定でおります。またご家族のご意向により、ご香典、ご供花、お供え物の儀は固くご辞退申し上げます。何卒よろしくお願い申し上げます」と発表した。
ダチョウの出世作となった「スーパーJOCKEY」「お笑いウルトラクイズ」(ともに日本テレビ系)で司会を務めたビートたけしは、公式サイトで「上島、大変ショックです。40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい」とコメントした。
シャイで誰にでも腰が低い上島さんは、芸能界の先輩からも後輩からも好かれ、慕われてきた。周囲のショックはあまりにも大きい。
一部では、いわゆる「コロナ鬱」を指摘する声も上がったが、上島さんと親しい知人は、それを否定。
「いわゆるうつ状態ではなかった。亡くなる前日も仕事の話をしており、撮影現場に行くことを楽しみにしていました。過去にもそのような状態になったことはありません」と明かした。
上島さんは〝師匠〟の志村けんさんが新型コロナウイルスに感染し、2020年に死去したこともあり、誰よりも気を付け、できるだけ外に出歩かないようにしていた。上島さんを慕う後輩芸人によって「竜兵会」が結成されたことからも分かるように飲み会は好きだったが、コロナ禍でそれも控え、オンライン飲み会などに切り替えていたという。
最近は芸人としてだけではなく、役者としても4月クールの「恋に無駄口」(テレビ朝日系)、「やんごとなき一族」(フジテレビ系)に出演。もともと俳優志望で、まだ発表になっていないものも含めて役者としてオファーが舞い込んでいる状況を楽しんでいたという。
持病の糖尿病のために通院はしていたが、心療内科などの病院には通っていない。それだけに上島さんに近い距離にいる人ほど、今回のことを今でも「信じられない」と語っている。
東京スポーツ2022年05月12日 05時15分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4186127/
コメント一覧