「教授」と呼ばれた世界的なミュージシャン、坂本龍一さんが3月28日に亡くなっていたことが明らかになった。坂本さんは3人組バンド「イ工口ー・マジック・オーケストラ(YMO)」の活動などで世界的なヒットを飛ばし、俳優として映画にも出演。マルチなスターだった。
坂本さんは14年に中咽頭ガンを患い、寛解したが、20年に直腸ガンが見つかり、両肺などに転移。ステージ4であることを公表していた。葬儀は家族葬で営まれ、娘で歌手の坂本美雨らが見送ったという。
坂本さんは私生活などについてほとんど語らなかったが、美雨はミュージシャンの矢野顕子との間にできた長女。矢野は前夫と離婚後に79年の坂本主宰のツアーなどに参加し、80年に美雨を産んでいる。正式な結婚は82年のことで、長い別居の末、06年に協議離婚している。
とはいえ、美雨は坂本との間にできた子供であり、坂本さんの死について矢野からなんらかの対応があるかと思われたが…。矢野のツイッターを見る限りでは、普段通りの書き込みしか見当たらない。
4月2日には映画「2001年宇宙の旅」について「人類の宝ムーヴィとなりました」と呟き、糸井重里の呟きに「覚えておきます」と応えている。元夫については全く触れず、音楽や大好きな宇宙のことなどを呟いている。
矢野はかつて、今国会などでも問題になっている宗教団体「エホバの証人」に関することで注目を浴びた。坂本さんは信者ではなかったが、輸血を禁じている「エホバの証人」の話題が取り上げられると、もれなく矢野の名前が取り沙汰されることがしばしば。
「坂本さんは世界的に名声が高まったわけですが、その際に矢野の話題について触れるのはタブー、という空気ができていました。もちろん、離婚後もです。矢野にとって坂本さんはすでに別れた夫であり、そうした事情も十分に承知して、坂本さんの死に際して表立ったアクションを避けているではないでしょうか。実は矢野が今も信者かどうかはわからないのですが、『エホバの証人』は葬儀でも他の宗教に関わらない、という事情が影響しているのかもしれません」(ベテラン芸能記者)
坂本さんにとっては、娘らに最期を看取ってもらうことで十分だったということだろうか。
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