2022.01.18 Vol.Web Original エンタメ
https://www.tokyoheadline.com/594750/
2021年に行われた東京オリンピック出場を目指していた元競泳選手の新海咲がSODより女優デビューすることが1月17日、発表された。
新海は大阪出身で幼少期から水泳を始め、水泳歴は16年。競泳ジュニア世界大会の200mと400m個人メドレーで金メダルを獲得。400mメドレーリレーの高校記録保持者でもあり、175センチという長身を生かしたダイナミックな泳ぎで将来を嘱望された。日本代表として世界大会にも出場経験があるという本物アスリートだ。
しかし、その後、競技を引退。昨年夏には週刊誌でグラビアに挑戦し、ヘア○ードを披露。その時は「競泳元日本代表」などと紹介されていた。
この日、都内で行われた会見に出席した新海は水泳のキャリアについて自らの口で明かした。新海は3歳で母親の“親離れをさせたい”という思いからスイミングスクールとピアノのレッスンに行くようになり、その後、スイミングスクールから「選手コース」に誘われ、本格的な競技の道に進むことに。小学生の中でも上位の成績を残した者が参加できる合宿でオリンピック選手と接したことやその合宿で栄養学など、それまで受けたことのないさまざまな指導を受ける中で「オリンピックを身近に感じたというか、夢から“行ってみたい”と思うものになった」と語る。
自伝『あたらしい海』への思いも語る
そして中学生時代にその才能が開花し、中2の時のジュニアオリンピックで初の全国制覇を成し遂げる。高校進学後は「それまではがむしゃらに頑張る水泳だったが、高校に入って自分で考えて練習をしたり泳ぐようになってからタイムが伸びた」と成長を続け、高1で初めての海外遠征を体験。そこでは納得のいく成績は挙げられなかったが、その経験を糧に高2では世界ジュニア選手権で200mと400mの個人メドレーで2つの金メダルを獲得。高2の時は短水路で日本高校新記録を出し「多分、今でも残っていると思う」と語った。
赤裸々に語るキャリアから、すでにいわゆる“身バレ”をしている状態でのデビューとなる。「週刊誌は私たちの世代は見ないと思っていた」と昨夏に週刊ポストのグラビアに出たものの、これだけのキャリアがあれば気づく人は気づく。
この日の会見では女優デビューと合わせて、自伝『あたらしい海』を出版することが発表された。この中身については「週刊ポストさんに出た後に“A○に出るんじゃないか”とか“なんでこうなったんだろう”とかマイナスなイメージで言われることがあった。お金がどうとかという憶測も飛び交っていて、それは嫌だなと思っていました。ポストさんでは結構自分のことを話したんですが、見る側の見たいものと、自分が思っている出したいことに若干のずれがあった。そういうギャップにしんどくなる時期もありました。でも憶測とか話を盛ったり、ありもしないことをSNSやネット上で言われるのであれば、この本を出して自分の口からちゃんと全部話したい、事実無根の話を勝手に言われたくないと思いました」とその出版へ至った思いを明かした。
「競泳選手とかビデオ女優とかではなく、21歳の女の子が今感じることを訴えたい」
そして自伝を通じて一番伝えたいこととして「自分の幼少期から現在までの全部を書いている。あったことだけではなく、その時に思ったこととか、感じたことも全部書いてあって、みんなが思っている“なんでやめたのか? なんでビデオ女優になったのか?”も全部書いてあるんですが、あまり競泳選手とかビデオ女優とかではなく、21歳の女の子が今感じることを世間に対して訴えたいと思っています。これからデビューする身なのであまり強くは言えないですけど、この21年間生きてきて、世間に思うことや社会の不条理なところを感じることもあったので、それを感じ取ってもらえたらなと思います」とも語る。
また、五輪については「やめる直前くらいまでは目指してやっていました」という新海。自伝では「やめる時の思いとかが書いています」とのこと。そして水泳をやめた理由については「五輪というプレッシャーは活躍すればするほどずっとついてくるものなので、ありましたけど、そのプレッシャーにつぶされてやめたわけではないです。精神面でも体的にもいろいろなことが重なって“このまま水泳を続けていても水泳を嫌いになってしまいそうやな。大好きな水泳を嫌いになりたくない。嫌々続ける水泳選手にはなりたくないな”って思ったからやめたという感じです」と語った。
自伝と女優としてのデビュー作はともに2月23日に発売される。
コメント一覧