人気ユーチューバー・ラファエルの発言が話題を呼んでいる。『令和の虎CHANNEL』チャンネルにゲスト出演し、経営するカレーパン店への投資を呼びかけながら、YouTubeについてこう語ったのだ。
「ユーチューバーという、YouTubeで収益を上げて稼ぐというビジネスモデルはいずれ終わると思っています。広告収入は10分の1ぐらいになっています。ほとんどのユーチューバーがそうだと思います」
2014年からYouTubeでの活動を開始し、現在、登録者数181万人を超えるまでになったラファエル。収益が減少しているというのは本当なのか。同じく初期から活動し、ラファエルとも親交があるYouTuber・シバターに現状を聞いた。
――ラファエルさんによると、ユーチューバーの収益が減少しているということですが、シバターさんはどうでしょうか?
「一番よかった時期と比べると、全体的な視聴回数が減って収益は落ちていますね。わたしもラファエルさんもヒカルさんもみんなだいたい同じだと思うんですが、2017年あたりが一番視聴回数がよかったかもしれないです。今から5年くらい前がたぶん一番数字が取りやすかった。
たとえば、2017年11月の総視聴回数が、僕だと約1200万再生なんですけど、今年11月の総視聴回数は340万なので、5年前と比べて4分の1程度になっているんです。
ただ、単価の変動もあるので、収益も4分の1になったわけではありません。収益については一概には言えなくて、ジャンルとか、どういう動画を上げているかとか、あとはその動画に視聴者がどれだけ滞在してくれたかで違うんです。
1つの動画を1分しか見てもらえないのか10分見てもらえるのか。もっと言えば、30分の動画を全部見てもらえるような人だと単価がガンガン上がるんです」
――シバターさんの場合、視聴回数は減少しても、単価が上がり、収益はそこまで落ちていないということでしょうか?
「もともとわたし、ユーチューバーのなかでも1再生あたりの単価がめちゃめちゃ低かったんですよ。それに比べると、今はわりとマシになって、普通に落ち着いた感じですかね」
――ラファエルさんは、ユーチューバーに限界を感じ、いまはカレーパン店に注力しています。このことをどう見ますか?
「結局、ほとんどのユーチューバーがみんな数字を取れなくなっているんですよ。芸能人が軒並み参入したことが大きいです。わたしはもう9年めなんですけど、長年ユーチューバーをやってきた人たちが、どんどん廃業しているんです。
ラファエルさんがカレーパン店を始めたのもそうですが、ユーチューバーとして稼いだ知名度を生かして、別の方法でマネタイズするみたいな時代になっているんです。
わたしもお肉を売ったり、パチンコの営業をしたり、いろいろな手段でお金を稼いでいますが、ラファエルさんは同志というか、昔から一緒にやってきた仲なんで、一緒にがんばっていきたいとは思います」
――シバターさん自身は、今後どのように活動していくつもりですか?
「わたしはYouTubeをはじめる前から、生放送とか動画作成が趣味だったので、まぁお金を稼げなくなってもたぶんやっていると思うんです。食えなくなるまで、いや……食えなくなっても続けるつもりです」
12月1日に公表された「進研ゼミ小学講座」の調査では、「小学生がなりたい職業」で、3年連続ユーチューバーが1位となっている。だが、もはやYouTubeバブルは過去のものになってしまったようだ。
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