観光客に誘拐された4歳の少女の運命
イギリス人少女スーザンの両親は、とある旅行者の家族に「スーザンをアメリカのディズニーワールドへ連れて行ってあげたい」と申し出を受けた。スーザンがとても喜んでいたため、両親は2週間の約束でその申し出を快諾。
しかし、それはまったくのうそで、スーザンはそのまま旅行者に連れ去られてしまった。当時スーザンは4歳。彼女の両親はその後、二度と彼女と会えなくなった。
誘拐犯は周囲にスーザンのことを「養子」だと説明。そのまま彼女を連れてカナダやオーストラリア、ニュージーランドを転々としたという。
彼女が16歳のとき、真実が発覚する。彼女のパスポートを申請するために「実の両親」の署名が必要となったことから、父親を演じていた男性が「養子ではなく誘拐した」ことを彼女に告白したのだ。しかし、彼女は実の両親を探すことなく、そのままの生活を続けることを選択。
当時を振り返り、スーザンはこう語った 「私はとても愛されて育ち、世界中を旅していました。私は本当に幸せだったのです」
その後、スーザンはオーストラリアでハミルトンという男性と出会い、結婚。3人の子供と4人の孫に囲まれ、幸福に暮らしていた。しかし、その間もスーザンの本当の両親は50年にわたり、愛するわが子を探し続けていたのだった。
ある日スーザンは、養子縁組みをした友人から「イギリスにいるあなたの家族はどんな気持ちでいるのだろう」と質問された。それを機に、実の家族に思いを巡らせるようになったスーザン。夫のハミルトンの助けを借りて、Facebookの地元グループに問い合わせの投稿をすると、わずか30分で本当の兄弟が見つかったのだ
2022年9月、スーザン夫妻は渡英し、6人兄弟のうちの4人と56年ぶりに再会できたそうだ。
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/観光客に誘拐された少女-56年ぶりに家に戻る/
コメント一覧