マツダは、ロータリーエンジン(RE)を載せた車を11年ぶりに売り出す。世界で初めてマツダが実用化したREは、燃費の悪さが足かせとなり品ぞろえからいったん姿を消した。発電用のREを積んだプラグインハイブリッド車(PHV)として今春復活させる。電動化時代に合わせた新たな役割を、REに担わせる。
マツダがREを市販車に載せるのは、2012年に生産を終えたスポーツカー「RX―8」以来となる。
同社初の量産の電気自動車(EV)で、20年に発売した「MX―30」に発電用のREを積み、外部からも充電できるPHVとして、まずは欧州で発売する。
欧州ではEVシフトが急ピッチで進んでいるが、航続距離や充電設備の不足といった課題もある。エンジン付きのPHVで、EV購入をためらう顧客にアピールする。
「マツダの伝統であり、チャレンジャー精神の象徴であるREが、電動化の新時代の発電機としてついに復活します」
車両を初披露した1月のブリュッセルモーターショーで、マツダの上藤和佳子主査はそう力を込めた。
REは一般的なエンジンよりも小型で軽く、高出力という特徴がある。車両のなかでのレイアウトの自由もきく。EVへの移行は過渡期にあり、PHVならREの特徴が生かせると判断した。
新たなPHVは、電池だけで…(以下有料版で,残り1002文字)
朝日新聞 2023年3月24日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR3R577SR3RULFA003.html?iref=comtop_7_04
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