今回、Business Journal編集部は、セブン-イレブン広報部にネット上の批判をどう受け止めているのか聞いた。
–サンドイッチの厚焼きタマゴがネット上で話題になっていることは把握しているのでしょうか
セブン広報部 把握している。ただ、ツイッター上で拡散されている写真は、タマゴが配置されるべき位置から少しずれたために薄くなってしまっていますが、本来はもう少し太くなっています。
–そもそも、なぜ大きな卵焼きではなく、このようにいびつな形で入れることになったのでしょうか。
セブン広報部 これがこの商品の企画であるとしか申し上げられません。
–弁当なども上げ底や二重パッケージになっていることが批判されているが、それも把握されていますか。
セブン広報部 把握しています。しかし、リニューアル時の容器の変更は、輸送時などの耐久性、陳列しやすさを考慮したり、プラスチックごみ削減のために薄くしつつ2枚重ねにすることで強度を高めるという工夫の結果です。
セブンに限らず、原材料の高騰などにより商品の価格維持が難しくなると、メーカーは値上げか内容量を減らすかを選択せざるを得ない。内容量を減らして価格を据え置く“実質値上げ”はは、かつては企業努力として評価する向きも多かったが、いまや“ステルス値上げ”などと揶揄され嫌われるようになっている。
もちろん、値上げが好ましいという人はあまりいないと思われるが、正々堂々と「企業努力だけでは吸収しきれないので、値上げいたします」と公言する企業のほうが、好印象を持たれる傾向がある。
セブンの弁当類は、以前から競合他社に比べて味の評判は比較的良いものの、「高い」「量が少ない」という声が多かった。それでも、女性を中心に“量より質”を求める客には受け入れられていたが、最近は内容量が減っているとして女性客からも不満が上がりつつある。今後、セブンがどのような方向性に進むのか、注目したい。
(文=編集部)
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