新型コロナウイルスのオミクロン株により感染率はお子さんに増加しています。
軽症で済んでも後遺症が残ることがあり、症状を伝えることができない子どもについては周囲が判断してあげることがなにより大事です。
子どものオミクロン後遺症は、朝起きられないのが特徴!
自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなり、血圧が下がったり心拍数が上がったり起き上がれないほどの倦怠感がでるのが起立性調節障がいです。
オミクロン感染後の後遺症では同じような障がいが起こります。
起立性調節障がいはお子さんに多く見られ、精神的要因も関係しています。
コロナ療養から徐々に学校を休みがちになることが多く最終的には不登校にいたることがあります。
これらの根本には自律神経のアンバランスが、関係しており消化器症状がでることが多いのです。
特に以前から便秘、下痢、腹痛、ガスの問題がある方は症状が助長されます。
お腹の問題がかぶるとさらに不登校になる確率はあがります。
お腹の問題が画像や血液検査で異常ない場合には過敏性腸症候群という診断名がつきます。
薬物療法が奏功しにくく医療機関での対応が難しいのが特徴です。
さらにコロナウイルス感染症では、上咽頭に炎症を起こしうっ血していることが多く、オミクロン株においてもその傾向が強くあります。
オミクロン後遺症は、ウイルスが消失した後も上咽頭の問題が続くことも頻度として少なくありません。
上咽頭炎の治療にはBスポット療法が施行されますが週に2~3回実施されます。
効果がでる場合もありますが有効率が低いことと、なにより治療がかなり痛い!というデメリットがあります。
起立性調節障がいの症状、朝が苦手になっていたり、トイレの回数が増えたり、食嗜好や食欲に変化を感じたらご両親から当院に気軽に相談してください。
とくに小さいお子さんや反抗期の学童期のお子さんは親に言いたくても言えない、言わないことが、多いのです。
さらにオミクロンは感染したが症状がでず、後遺症だけをだすことがあります。かようなお子さんには自他ともに全く感染後という自覚がないのです。
便りは症状と立ち振る舞いの変化のみです。
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