千葉真一さん、コロナに死す 8日に入院、肺炎悪化
所属事務所などによると、君津市内の一軒家で1人暮らしだった千葉さんは、7月末に新型コロナに感染。自宅療養を続けていたが、医療機関から送られてきた検査キットの数値が悪く肺炎も悪化したため今月8日に入院。酸素吸入装置を着けた状態で回復を試みたが、18日に容体が悪化。意識が戻ることなく帰らぬ人となった。
葬儀・告別式は近親者で執り行い、お別れの会は検討していく。
本紙の電話取材に応じたマネジャーは、突然の訃報に「私も駆けつけることはできませんでした」とショックを隠せない様子。入院中の様子について、「これを着けていると、息苦しい」と酸素吸入装置を外してしまうこともあったという。
千葉さんは特に持病もなく、たばこも吸わなかった。コロナワクチンは「俺は元気だから」と受けていなかった。
1959年に東映ニューフェイスに入社。68年のTBS系「キイハンター」でアクション俳優として国民的人気を確立。70年にはジャパン・アクションクラブを設立し、志穂美悦子(65)、真田広之(60)らを輩出した。
74年、映画「激突!殺人拳」が米国で大ヒットし、「サニー・チバ」の名で日本を代表するアクションスターとして国際的にも活躍。92年の映画「エイセス/大空の誓い」でハリウッドデビューし、2003年にはクエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル」にも出演した。
私生活では1973年に女優、野際陽子さん(2017年没、享年81)と結婚し、女優、真瀬樹里(46)が誕生したが、海外進出によって夫婦間に溝ができ、94年に離婚。96年には28歳下の一般女性と再婚し、長男の俳優、新田真剣佑(24)と次男の俳優、眞栄田郷敦(21)をもうけたが15年に離婚していた。
関係者によると、郷敦はこの日、仕事後に病院に駆けつけるも最期を看取ることはできなかった。それでも防護服を着て父と対面したといい、夜には所属事務所を通じて「一方的な約束をしてきました。それを守るだけです」とコメントを発表した。真剣佑も仕事で海外に滞在しており、最期には立ち会えなかった。
アクション界をリードしてきた孤高のスターが、家族にも別れを告げることなく、一人で旅立ってしまった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcc1a3ceb2cd4b68129f1caf9d6e56bc9e802947
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