■3行でわかる
- 失効免許証の顔写真などを警備部門が利用
- 県警内で30年以上続いた可能性
- 警察庁が削除と全国調査を指示
■神奈川県警の失効免許証は何に使われたのか
神奈川県警では、運転免許の更新時に回収した期限切れ免許証が警備部門に渡され、顔写真などが捜査用の情報として使われていた。警備部門は警戒対象者のリストと照合し、一致した場合にデータベースへ登録していた。こうした取り扱いは県警内で30年以上続いた可能性があり、個人情報保護法に抵触する可能性が高いと警察庁が説明した。県警の実態調査と、全国の警察を対象にした確認が始まっている。
■31枚の免許証が入ったリュックで発覚
8月、神奈川県警保土ケ谷署の警備課に所属する巡査長が、失効免許証31枚の入ったリュックサックを駅に置き忘れた。駅員からの通報をきっかけに持ち出しが明らかになり、免許証は巡査長が3月まで勤務していた港北署で受け取ったものだった。
■港北署では回収した免許証を警備課へ
港北署では、交通課が更新手続きで回収した免許証を警備課へ渡していた。県警が経験の長い職員らに聞き取りをしたところ、港北署以外の複数の署でも同様の取り扱いが挙がり、遅くとも1990年代から続いていたとの証言が得られた。
■全件を渡す運用が法的な問題に
捜査やテロ対策などに相当の理由がある場合、免許証の情報取得が認められる場合はある。一方、今回は警戒対象者に限らず、無関係の市民を含む免許証が警備部門に渡されていた。警察庁は、免許行政のために保有した情報の目的外利用として、個人情報保護法に抵触する可能性が高いとした。
■不適切な情報の削除と全国調査へ
警察庁は神奈川県警に実態解明を指示し、他の都道府県警でも同じ扱いがないか全国調査を始めた。県警は保有する情報を点検し、古い免許証に基づくとみられるデータなどを削除する方針だ。更新時に回収した免許証は、原則として穴を開けて本人に返し、返却できない場合は交通部門内で速やかに処分する手順へ改める。
■まとめ
免許情報の扱いには、捜査の必要性とは別に明確な手続きが欠かせない。
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問題の核心は、警備の必要性ではなく、免許行政で集めた情報を別目的へ回す仕組みが長く続いた点にある。捜査対象を絞る手続きを後回しにして、まず回収分を警備部門へ渡す運用では、適正な捜査との境界が崩れる。個人情報保護法に抵触する可能性が高いとされた以上、削除だけで終わらず、どの署でどこまで共有されたのかを明らかにする必要がある。全国調査も、同じ慣行の有無を確認するだけでなく、免許情報を別目的に使わせない手順につなげるべきだ。捜査の便利さを市民全体の情報で支えるのは筋違いだ。
免許更新で預けた情報が別の目的に回るのは重い話や。利用範囲の線引きはガチで大事やろ。
対象者だけでなく回収分を広く渡していた点、ここを曖昧にしたらあかんやんけ。
31枚が見つかったことをきっかけに発覚したんか。持ち出しの経緯もきちんと整理してほしいンゴ。
一つの署だけの話では済まなそうな聞き取り結果やな。県警全体で確認するのは当然やろ。
捜査の必要性と、無関係な市民の情報まで集めることは別問題や。そこを混ぜたらアカン。
全国調査は、似た扱いがあるかの確認だけで終わらせず、運用を変えるところまで進めてほしいわ。
返却や処分の手順まで見直すのは大事やな。情報を持つ側の都合だけで済ませたらあかんで。
