日本に敗れ、GLで敗退したドイツ
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で大きなニュースとなったのが、優勝4回の強豪ドイツのグループリーグ(GL)敗退。初戦で日本に逆転負けを喫して大金星を献上し、その後も本来の実力を発揮できないまま大会を去った。ドイツ紙は今大会の「失態」の原因の一つとして宿舎の問題を指摘。「あまりに快適すぎたのではないか」と報じている。
大会前は日本にとっての高い壁として見られ、GL突破はもちろん、優勝候補の一角とまで目されていたドイツ。だが、始まってみれば初戦で日本に大金星を献上し、2戦目にスペインと引き分け、3戦目でコスタリカには勝ったものの、得失点差で敗退となった。
大型ストライカー不足、ハンジ・フリック監督の統率力の欠如、選手間の意思疎通などさまざまな問題が大会後に噴出する中、ドイツ大衆紙「ビルト」は選手が滞在した宿舎にスポットを当てた記事を掲載した。
記事は現地取材を行った記者による日記風の構成で「カタールW杯のドイツ代表の失態について考えると『快適なオアシス』や『バカンス気分』という言葉が思いつく。選手夫人たちは頻繁に宿舎を訪れ、プールで何度も自撮りをしていた」「我々のスター選手たちにとって、極上の隠れ家ホテルはあまりにも快適すぎたのではないだろうか?」といった論調から始まっている。
チームには監督、コーチ以外にアナリストなど30人を超えるスタッフが帯同。「これだけの人数が必要なのかどうか、私には判断できない」としながらも「これについて議論しなければならない」と展開している。
その上で、過去にドイツが結果を残した時の宿舎事情を紹介。「1974年のW杯優勝チームは、マレンテのスポーツ学校に宿泊していた。そこは後に練習場として使用された施設だ」「1990年大会の時、私はベッケンバウアー(監督)の部屋を訪れたことがあるが、本当に小さな部屋だった。ベットの幅は80センチで窓際に机と椅子。浴室には狭いシャワーと洗面台、そしてトイレが付いていた。これが不都合なんてことはあったのだろうか? 彼らは優勝をしている」と記した。
記事では「マレンテに選手たちを送る気はない! 時代は変わったのだから。スポーツ学校では選手、そして数多く抱えるスタッフには手狭だろう」と前置きしつつも「しかしながら、ゴージャスホテルを少なくしてスポーツ学校を増やすことはチームにとってプラスになると私は信じている」と伝えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/de51efa4f001b107a94086ae87bba6aebf3ac79d
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